Voicy文字起こし しっかり確認するのは危険!? #1020

20260416 #1020
しっかり確認するのは危険!?

おはようございます。
運転を科学する男、上西一美です。

今日僕は神奈川の方に移動して、午後は群馬の方に移動します。
午後は高校生向けの講演会があって、そのあと関西に戻る、そんな1日になっています。

今日のトークテーマは「気になるニュース」ということだったんですけど、
昨日、Yahoo!ニュースで見た事故で、コメントはしていないんですけど、
シニアカーに乗っていた90代の方が亡くなってしまった事故がありました。

これ車から見ると、やっぱり車椅子とかシニアカーって、
車高が低いというか、見えにくい存在なんですよね。
歩行者や自転車は意識して見るんですけど、
車椅子やシニアカーって、意識しないとなかなか視界に入ってこない。
なので、かなりリスクが高いなと感じています。

で、人間の目って、中心視野・有効視野・周辺視野っていう3段階で見ているんですよね。
普段は有効視野を使っていて、だいたい30度〜40度くらい、縦は70度くらいの範囲を見ています。

ただ、中心視野になると、片目で4度くらいしか見えていないんですよ。
これ、どういう時に使うかというと、文字を読むときとか、何か1点に集中して見るときですね。

つまり運転中でも、遠くに視線を持っていったり、1点をしっかり見ようとすると、中心視野になってしまうんですよ。
そうなるとどうなるかというと、手前のもの、特に視野に入っていないものが一気に見えにくくなります。

だからよく「しっかり確認しましょう」って言うんですけど、実はこの“しっかり”ってすごく曖昧なんですよね。
ポイントを外さずに確認するという意味もあれば、
1点に集中して見てしまうという意味にも取れてしまう。
ここが怖いところです。

「しっかり見よう」とする人ほど、逆に周りが見えていない、ということが起きます。
なので「しっかり確認しろ」ではなくて、どこを見るのか、どう見るのか、どの順番で見るのか、
ここまで具体的に伝えないと、イメージ通りの行動にはならないんですよね。

特に、中心視野に入りすぎると、手前の低いものが見えなくなります。
つまり、車椅子やシニアカーのような車高が低いものほど、見落としやすくなります。

さらに言うと、僕ら普段「歩行者・自転車を見ましょう」とは言うんですけど、
「車椅子を見ましょう」「シニアカーを見ましょう」って、あまり言わないですよね。
だからこそ、想定していないものほど見えなくなるんです。

実際、車椅子の事故って一定数起きています。
なので、点呼や指導の中で、「車椅子やシニアカーなど車高の低いものにも意識を向ける」、
これをたまにでもいいので入れていった方がいいと思います。

あと最近は、車自体のボンネットも高くなっていて、死角が増えているんですよね。
子どもの乗り物なんかも含めて、低い位置にあるものは本当に見えにくくなっています。

だからこそ、「しっかり確認する」という言葉をそのまま使うのではなくて、
どんな場面でどんな見方をするのか、ここまで掘り下げて伝えることが事故防止につながると思います。

ぜひ、伝え方も含めて見直していただけたらと思います。

では、今日もご安全に。

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