「段取り」を狂わせない

皆さんこんにちは、日本事故防止推進機構(JAPPA)理事長の上西一美です。よく「事故が多い会社の特徴はありますか?」という質問を受けます。
これだけ長くこの仕事をさせて頂いていますので、事故が多い会社の特徴や傾向はたくさんありますが…、まず頭に浮かぶのは「段取り力」です。
これは先日のYouTubeでも取り上げたのですが、人間は段取りを狂わされてしまうと、ミスが起こりやすいものです。
運転者は、前日に配車を受け、出勤してから1日の流れをイメージしながら業務にあたると思いますが、想定外の渋滞や急な配車などで予定が狂ってくると、その焦りから意識が別のところにいき、運転に対する集中力が低下するものです。
渋滞などは、ある程度仕方がないものですが、急な配車は、会社側の責任もあるのではないでしょうか?もちろん、荷主からの急な変更なども現場ではあると思いますが、運行管理者がその変更を簡単に受けてしまったり、変更を伝えることが遅れたりすること、これは運行管理側の問題もあると思います。
私は管理者出身ですが、今考えると、『急な配車や変更はこなすことが当たり前』と考えていた時期もあり、反省するばかりです。少しでも早く伝えて段取りを狂わせないことが、管理者としての責務だと今は感じています。
ぜひ、運転者の段取りを狂わせないサポートをして、交通事故を起こさない環境を作ってあげて下さい。

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