「デジタル給与」は救世主になるのか!?

皆さん、おはようございます、こんにちは、こんばんは。
ディ・クリエイトの秘蔵っ子M男です。

最近、社内ブログを書いていますと
何故か社長から怒られ
あとで社長がブログで謝る
というのが定番スタイルとなっています。

私には何故怒っておられるのかは
さっぱりわからず
鳩が豆鉄砲を食らったような状態なのですが

ただ、ひとつ言えることは
「社長業って大変だな。」
ってことですかね。

ま、私も一応社長(社員1名)なのですが。
さて、最近話題になっていることを伺いましたので
今日はそんな小話?をひとつ。

来年4月からどうやら
「給与デジタル払い」
が解禁を予定しているそうです。

世の中がこんなに進んでいるとは
M男もびっくりです。

子供の頃はてっきり
199X年には人類は核の炎に包まれる
と思っていましたが
人類の進化は目覚ましいですね。

ただ、いくら1億総イケイケ時代を
突っ走ってきた私でも
大事なお給料をいきなり
0と1で羅列したデータで渡されるなんて
いささか抵抗感が否めません。

確かに交通系ICやPayPayなど
身近で使用しているデジタル決済はありますが

給料がいきなりそのようなもので渡されたら
お母ちゃんに怒られるのでは
と戦々恐々としているわけなんです。

恐らく、私のように昭和生まれだけに限らず
ある程度お若い方でも
拒絶反応があるかと思います。

では、何故「デジタル給与」なるものが
普及しようとしているのでしょうか?

企業のインフラの整備や
個人情報の保護などやることいっぱい
デメリットもあるような気がしますが
厚生労働省が推進している理由として

①「新たな生活様式」に対応した規制改革推進の一環としての位置づけ
② 外国人労働者の受け入れ拡充に向けた施策の一環
③ キャッシュレス決済の推進、およびフィンテックを活用した、金融サービス提供の拡大、国際競争力の強化
④ 厚生労働省の調査で、約4割の利用者がデジタル払いを「検討する」と回答し、一定のニーズがあると判断

というのが挙げられているそうです。

確かに②などは外国人労働者の方に
銀行口座を作ってもらうなどは
少々ハードルが高かったりするのが
あるかもしれませんね。

ただ、実は「デジタル給与」を採用することによって
大きなメリットがあるのですが、
それは
「インフレを是正することができる」
ということです。

インフレとは簡単に言うと
物価が上がることなんですが
過度に物価が上昇することを
「ハイパーインフレ」と言います。

ハイパーインフレが起きた
有名な国といえばドイツが挙げられますが
第一次世界大戦に敗れたドイツは
1,320億マルクの賠償金が命じられ
※当時1マルク=50銭で
これを現代の物価と照らし合わせて
現在の価値に合わせると264兆円ぐらい!

ドイツ政府が賠償金の資金を調達するために
大量の紙幣を発行したために
急激なインフレが起きたのですが
その物価の上昇率はすさまじく
パンを買っている間に
パンの値段が上がっていった。
ということもあり最終的には物価が
384億倍にまでなる
ハイパーインフレが起きました。

物価が384億倍ということは逆に言うと
お金の価値が384億分の1になるわけで

レストランに行くのに1,000マルク札を
4,000枚ぐらい必要になったりするので
国民は手押し車や乳母車でお札を運んでた。
という事態なりました。

じゃあ、ドイツはどのようにして
ハイパーインフレを脱却したのでしょうか。

ドイツがハイパーインフレを
解消させるために行ったのが俗にいう
「レンテンマルクの奇跡」
と呼ばれるデノミネーション(通称:デノミ)です。

ドイツは1923年11月レンテン銀行券を発行し
これを1兆マルク券と交換し
ハイパーインフレの脱却に
奇跡的に成功したのです。

実はインフレは心理的要素も
多く含まれていますから
デノミなど通貨を変えることによって
収まったりすることもあります。
(ベネズエラなどの失敗例もありますが)

ここで注目したいのが
この「心理的要素」なんですが
単順にお札の0の数が変わるだけで
見た目も変わりますし
物価も高く感じてしまうんです。

ここで「デジタル給与」で支払うことによって
ビジュアル面での物価上昇を抑えられ
心理的圧迫も少ないので
そういった面では「デジタル給与」は
M男的には有効なのではと思うのです。

物価上昇→デジタル給与→インフレ抑える→物価上昇分を外貨で稼ぐ

M男の妄想は止まりませんが
それはまた別の話。

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