みなさん、こんにちは。
人と安全研究所の渡邉です。
道路を走っていると、
このマークを付けた車両を見かけることがあると思います。

これは高齢運転者標識(高齢者マーク)といいます。
現在は「四つ葉マーク」が主流ですが、
以前の「もみじマーク」も今なお有効です。
このマークは、70歳以上のドライバーが、
周囲に配慮をお願いするために表示しているものです。
実はこのマーク、
表示自体は“努力義務”であり、
貼っていなくても罰則はありません。
しかし、だからこそ大切なのは、
周囲のドライバー側の理解と配慮です。
「遅い」「危ない」と感じた時こそ注意
高齢ドライバーは、
・視野が狭くなる
・判断に時間がかかる
・ブレーキ操作が遅れる
など、加齢による変化を抱えながら運転しています。
そのため、
「発進が少し遅い」
「右左折に時間がかかる」
「速度がゆっくり」
という場面も少なくありません。
しかし、その瞬間に――
・車間距離を詰める
・急な追い越しをする
・無理に割り込む
・クラクションであおる
こうした行為をしてしまうと、
高齢ドライバーをさらに焦らせ、
重大事故につながる危険があります。
高齢者マーク車への“あおり行為”は違反となります。
高齢者マークを付けた車両に対し、
・幅寄せ
・無理な割り込み
・車間距離を詰めながら進路変更
などを行うことは、道路交通法違反になる可能性があります。
「少しくらいなら…」という感覚が、
事故やトラブルの原因になるのです。
本当に安全なドライバーとは?
運転が上手い人とは、“速く走れる人”ではありません。
周囲の状況を見て、相手に合わせた運転ができる人です。
高齢者マークを見かけた時は、
・車間距離をいつも以上に取る
・急な追い越しをしない
・焦らせない
・相手の動きを予測する
この意識だけで、事故リスクは大きく下がります。
「思いやり」が事故を防ぐ
交通事故は、「技術不足」だけで起こるわけではありません。
“相手への配慮不足”から起こる事故も非常に多いのです。
「いつかは自分も高齢者」という気持ちを持ち、
高齢ドライバーが安心して運転できる環境をつくることが大切です。
そして、それは
結果的に、すべてのドライバーの安全につながります。
ぜひ今日から、
高齢者マークを見かけたら、
「気をつけなきゃ」ではなく、
「支える運転をしよう」
そんな意識でハンドルを握ってみてください。
今回のコラムが、
みなさん一人ひとりの
「いつもの運転」を見直すきっかけになれば幸いです。
それでは、皆さんご安全に!