Voicy文字起こし プロ意識を学ぶ #913

天職である事故防止

無事、僕は函館にさっき着きまして
明日は久しぶりに点呼を見させていただくんです。

ですから、ホテルを5時過ぎに出まして
現場に行くという予定になってます。

で、今日は最近お話ししている
「僕はなぜドライブレコーダーを使い出したのか」
「タクシー会社で何をしたのか」
その続きなんですけど

今日は、僕がなぜ今の仕事を選んだのかという話です。

2年間タクシー会社で事故を減らしていったんですが
これをXに投稿すると、いろいろ言われるんだろうなと思いながらも
多い時で月20件の事故があったという話をしたら
「恐ろしい会社だ」という表現までされました。

でも実際はタクシー会社で、
人を乗せて大きな事故を起こすなんて当然ないですし
僕らは“少しのこすり傷”も全部カウントしてました。
それに、もらい事故も全部入れる。

600人のドライバー、300台の車両があれば
年間でもそれなりの件数になるわけで
そこだけ切り取られると“事故が多い会社”と見られる。
ほんと、言葉って難しいなと思います。

まぁそれは横に置いといて
僕が今の仕事を選んだ理由はいくつかあります。

もちろん「事故を減らしたい」という思いもありますが
1番大きかったのは・・・

自分の力不足で事故を減らせなかった経験があったこと。

その結果、辞めていったドライバーもいて
人の人生まで変えてしまった。
僕はそれを“懺悔”と表現しているんですが
管理者として力不足だったことを、どうにか別の形で活かせないか。
それが大きなきっかけでした。

そして、自分みたいに努力しても事故が減らない会社は
日本中にたくさんあるんじゃないかと。
そういう管理者の方に、自分のノウハウが伝われば
事故は必ず減らせると思って始めました。

もう1つは、タクシー会社のオーナーの顔。
事故がゼロになった時のあの喜びの表情が忘れられなくて
同じような表情を、もっといろんな人で見たい。
それも大きかったですね。

そんなきっかけで今の仕事を選んで
おかげさまで今は天職と言えるような仕事になって
好きなことを仕事にしながら
素晴らしい仲間とストレスフリーで働かせていただいている。
これは本当に幸せだなと思います。

21年も独立していると、もちろん色んなことがあります。
仕事を辞めようと思った時期もありました。

その時に考えていたのは
「パイオニアの一人として辞められない」という使命感。
そして根本には、タクシー会社時代の力不足の経験があるから
ここで辞めるわけにはいかないという思いもありました。

それに、こんないい仕事を簡単に諦めたくない。
そんな気持ちで続けてきて、気づけば21年です。

もう転職することはさすがにないし
事業を変えることも一生ないと思うので
結果的にこれは“生涯やり遂げる仕事”になったんだろうなと思います。

ただ最近ちょっと思うのは
“結果が自分の理想に届いていない”という物足りなさ。
ここ2年ぐらい感じていることで
結局、事故防止は結果がすべてなんですよね。

だから今年の年末合宿では
チームでそこを本気で議論しないといけないなと思っています。
本当の意味での事故防止をどう実現するか。
いよいよ向き合う時期なんだろうなと思います。

プロ意識を学ぶ

話はガラッと変わるんですが、
月曜日の夜、銀座の「スイング」というジャズバーに行ったんですね。
僕はジャズが好きで、これはバーテンダー時代に聞くようになったものです。

お酒とジャズ、映画のワンシーンとカクテル。
そんな世界観に惹かれて勉強したくて、よく聴いてました。

昨日は、ジャズバイオリニストの寺井尚子さん。
タンゴも演奏されていて、毎年1回は観に行ってるんじゃないかな。

銀座のスイングは来年5月で閉店してしまうので
それもあって昨日は特に感慨深かったですね。

寺井さんとは知り合いではないですが
振る舞いや表情、仕草のひとつひとつに
“プロ意識”をすごく感じる方なんです。

ああいう本物を見ると
自分は講演家として、セミナー講師として、コンサルとして、経営者として
果たしてプロとしての振る舞いができているのか
すごく考えさせられます。

昨日は本当にそれを感じながら聴いていました。

ちなみに、昨日「首の差(クンパルシータ)」というタンゴの曲を聴いて
久しぶりに心がアルゼンチンに飛んでいきました。
映画『トゥルーライズ』の名シーンにも出てくる曲で
めちゃくちゃ好きなんですよね。

あれ聴いてると、本場のアルゼンチンに行きたくなる。
踊れないですけどね(笑)
でも、別世界に連れて行ってもらえるような感覚でした。

ジャンルは違えど“本物のプロ”を見ると
やっぱり自分ももっとプロ意識を高めないといけない。
そう思いますね。

そして今、報道ステーションが流れていて
函館の地震の映像が多く出てました。

昨日の揺れ、震度6。
僕は阪神淡路大震災の被災者で、家も身内も亡くしました。
余震を1000回以上経験したので
揺れた瞬間に震度が分かるという特技まで身についたんです。

大きな被害が出なくて本当に良かった。
怪我人や亡くなった方がいなかったのは救いです。

自然災害は予測できないけど
交通事故は“予測できる”。
だから「予測できなかった」は言い訳にできない。
改めてそう思います。

そして明日は久しぶりの現場。
最近はコンサルとして現場に出る機会が減ったので
感覚が鈍ってないか不安もありますが
ちょっと楽しみにしています。

あとは…明日4時に起きられるかどうか(笑)
そこが1番心配ですね。

ということで、今日も皆さんご安全に。

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