諦めが肝心
今日も引き続き千葉県にいまして
午前中はセミナー、午後からは打ち合わせです。
最近セミナーをしたお客様で、
今日は契約の打ち合わせというか、
久しぶりのプレゼンになりそうです。
さて、今日のトークテーマは
「多様性を受け入れるには」ということで。
これ、なかなか難しくないですか?
やっぱり人って、自分の価値観がすべてだと思ってしまうんですよね。
だから僕は、「多様性を受け入れる」っていうのは、
ある意味“諦めた方がいい”と思っています。
諦めるというのは、付き合いを諦めるという意味ではなくて
「自分の感覚と相手の感覚が同じであるはずがない」と諦める、ということです。
そう思うと、不思議と付き合いが楽になる。
人はどうしても、自分の感覚を相手に押し付けてしまうものです。
でも、それをなくせば、ずいぶんと生きやすくなる。
生まれも育ちも違うのだから、同じ感覚なんてあるわけがない。
だから僕は、「多様性を受け入れるつもりはないけど、結果的に受け入れてる」くらいの感覚でいます。
ただ、スピード感が合わない人とはちょっとしんどいですね。
これは仕事もプライベートも同じで、
例えば食事のスピードが合わないとか(笑)
仕事で言えば、段取りのスピードが合わない人。
これは否定じゃなくて、単に「一緒にやるのは難しい」という話です。
お客様との関係なら、会社の規模や体制の違いもあるので当然だと思います。
だからこそ、自分のペースを押し付けずに、うまく合わせていくことが大事なんですよね。
そういう意味では、「多様性を受け入れる」とは「諦めること」。
自分の感覚が相手と同じなんて100%ない。
そう思えたら、きっと心がラクになります。
運転も価値観の違いが出る
話は変わりますが、この間あるお客様のところで研修動画を作る打ち合わせをしたんです。
その会社から、なんと事故映像が500件も届きました。
今、ホテルでずっとその映像を見てるんですけど、
特殊な事故は少なくて、比較的“平均的な事故”が多い印象です。
でもね、こうやって何百件も見ていると、
「事故のパターン」や「会社の傾向」ってだいたい分かってくるんですよ。
交通事故防止の世界でも、価値観の違いって本当にあります。
たとえば、「早く着きたい人」と「安全に行きたい人」。
この2つは真逆の価値観です。
でも、そんな真逆の人たちが同じ道路を走っている。
それが事故の原因になることも多いんです。
昔、F1レーサーの方と話したときに言われたんです。
「公道なんて怖くて走れない」と。
僕からすると、いやいや、
レースの方が危ないでしょって思いましたが(笑)
でもその方曰く、レースは同じレベルの人が走るから予測ができる。
一方、公道では何をされるかわからない。
だから、怖くてスピードなんて出せない、と。
この話を聞いたとき、
「ああ、なるほどな」と思いましたね。
公道って、いろんな人が運転してる。
経験が浅い人もいれば、意識の高い人もいる。
最近では外国の方も多いです。文化も違う。
だから、こちらの予測通りにはいかない。
自分が思うように動いてくれないのが当たり前です。
それにいちいち腹を立てていたら、しんどいだけ。
「相手は自分と違う」と割り切ることが、本当に大切だと思います。
そう考えると、運転中は常に「最悪の想定」をしておくことが大事です。
「割り込まれるかもしれない」「飛び出してくるかもしれない」
そういった想定を基本にしておく。
僕も、これだけドラレコ映像を見てるので
だいたい映像の最初を見た瞬間に
「どんな事故が起きそうか」分かるようになりました。
危険予測の精度は、間違いなく上がっていますね。
運転中も、常に最悪のシナリオを想定しています。
「もし今、意識を失ったら?」
「この車が急に出てきたら?」
そんなことを想像しながら運転することが、
事故防止には一番大切なんじゃないかなと思います。
車の運転にも価値観の違いがあります。
判断力も経験も、すべてが違う。
だからこそ、諦めが肝心。
「周りが自分と同じように動く」と思ったら大間違いです。
そう思えるだけで、ずいぶん運転は穏やかになりますよ。
では、今日も皆さんご安全に。
株式会社 ディ・クリエイト
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