決して許されない事故
今日僕は午前中に神戸でセミナーがありまして、
午後からは福岡の方に移動します。
明日から福岡でセミナーがあるので、
今日は午後から移動という予定になっています。
今日のトークテーマは「気になるニュース」です。
一昨日かな。ヤフーニュースでコメントした事故がありました。
もしかしたら、皆さんの中にも見た方がいらっしゃるかもしれません。
滋賀県大津で、タクシーがひき逃げをしたというニュースでした。
「今すぐ夫を返してほしい」大津の死亡ひき逃げ事件、被害者の妻が涙ながらに訴え(産経新聞)
https://x.com/kazumi_decreate/status/1993851834109497352?s=20
まず覚えておいてほしいのは、
日本のひき逃げ死亡事故の検挙率は異常に高いということです。
今は防犯カメラも街中にありますし、逃げ切るなんてまず無理です。
もちろん、逃げる気持ちが理解できないわけではありませんが、やってはいけないことです。
プロドライバーのタクシーが、しかもお客さんを乗せている状況でひき逃げなんて論外です。
とはいえ、人ってパニックになると本当に予想できない行動を取るものです。
僕も今の仕事をしていて、絶対にやらない自信はあるけど、
実際その立場になったことがないので100%とは言い切れない…。
それが人間の心理なんじゃないかなと思っています。
ただ、当然のことですが「救護義務違反」は許されません。
そんな中、知り合いの方からメールが来たんです。
「今すぐ夫を返してほしい」という遺族のコメントのニュースがあって、
その“夫”という方が知り合いだったと。
近くでこういうことが起きてしまって、本当に胸が痛むというお話でした。
僕も交通事故で亡くなった方をたくさん知っていますし、
遺族の方ともお会いしたことがあります。
事故直後の現場に居合わせたこともあります。
(自分は加害者でも被害者でもない状態ですが)
ああいう場面は、本当に言葉にできない感情があります。
身内が急に亡くなるという経験を僕はしたことがないので、
遺族の悲しみは到底想像を超えています。
さっきの「ひき逃げする人の心理」も想像できないし、
逆に「突然身内を亡くす」ことも想像ができない。
だから、どちらも当事者じゃない僕には、
正直 “完全に理解する” というのは難しいと思っています。
それでも、僕らは交通事故を減らすために活動しているわけで、
こうしたニュースを見るたび、改めて気持ちが引き締まる思いです。
今回の「夫を返してほしい」という遺族の声を聞いて、
以前にも紹介した「空飛ぶタイヤ」という映画のワンシーンを思い出しました。
通夜の場面で、遺族の“夫”役の方の演技があまりにもリアルで、
遺族ってこういう感情になるんだ…と胸を打たれました。
あのシーンはぜひ多くの人に見てほしいです。
交通事故は、加害者も被害者も、当事者にならないと分からない部分があります。
僕は第三者として客観的に話していますが、当事者の気持ちに完全になることはできません。
それでも、できる限り想像して、寄り添いたいと思っています。
運転適性診断は活用しないと損⁉
さて、昨日は運送会社様で
「運転適性診断の活用方法」
の研修をさせていただきました。
これは僕が得意な分野で、
運転適性診断って本来は“最強の事故防止ツール”なんですよ。
ただ僕も、運行管理者だった時代は全く活用できていませんでした。
結果を見せて「ここ気をつけてね」で終わり。
そんな指導で事故が減るわけがありません。
適性診断は「自分ごと化」につながるんです。
自分の運転のクセや傾向を知って、
“自分はこういう事故を起こす可能性がある” と分かる。
このきっかけになるツールが適性診断なんですね。
僕らはWeb版の運転適性診断をサービスとして提供しています。
特徴は、診断結果に応じて「あなたが起こしやすい事故」を僕が解説する動画があること。
点数の低い部分に応じて、見るべき動画が指定される仕組みです。
ここまでやらないと、適性診断は活かしきれないと思っています。
皆さんが通常の適性診断を使う場合も、
診断後の面談で“どの場面でどう気をつけるか”をしっかり伝えることが大切です。
さらに、今企画中の「事故撲滅トレーナー養成講座 2.0」では、
この適性診断の活用方法も盛り込もうと思っています。
まだ構想段階ですが、来年中には実施したいと考えています。
内容は、
・適性診断の本当の活かし方
・事故を起こした人への面談方法
・居眠り事故の防止策
・健康状態の把握
など、現行事故トレでは扱っていない部分も入れ込む予定です。
今回は課題提出はなしにして、
純粋に学べるセミナー形式にしようと思っています。
いずれにしても、適性診断は本当に有効なツールなので、
正しい認識で活用してほしいと思います。
ということで、僕は今週末もセミナーです。
お休みの方はゆっくりしてください。
では、今日も皆さんご安全に。
株式会社 ディ・クリエイト
無料メルマガ登録フォーム
https://www.de-create.com/mailmagazine/