Voicy文字起こし 周りの車は信用するな! #777

部下を育てる

さて、今日僕は神奈川県の方に移動しまして、
運行管理者の方へのセミナーがあります。
それが終われば関西の方に戻りまして
今日は撮影をします。
関西に戻ると、ほぼ撮影ばかりなので
本当に遅くまでかかってしまいます。
今日も、多分寝るのがめちゃくちゃ遅いんだろうなと思ってます。

さて、今日のトークテーマですが
「部下を育てる、伸ばす」についてです。
これはもう、僕が聞きたいことばかりなんですよ。

うちは、今年で203人のメンバーがいるんですが
「伸ばす」っていうのは、僕にとって不得意なことかもしれません。

僕はこれまで、前の会社でも部下がいたことはあるんですが
今の会社に関しては「上司・部下」っていう概念が、僕の中には全くありません。
感覚的には、ほぼ同列だと思ってます。

もちろん代表取締役として、責任をとるのは僕なんですが
「部下」というよりも「チームのメンバー」っていう感じしかしないんですよね。
偉いとか偉くないとか、そういう感覚もないです。

ただ、自分がタクシー会社にいた時は
少し感覚が違ったのかな、という気はします。

当時、部下を伸ばすというのは正直、全然できなかったです。
それはもう、僕には向いてない。
能力がないと、はっきり思います。

でも、自分が「部下だった時」のことを思い出すと
本当にいい上司に恵まれていたなと思います。

リゾートトラスト時代には、いろんな上司がいました。

1人は、とても細かくて、すごくうるさくて…
いや、うるさいって言ったら怒られるんですけど(笑)
でも今、その人にめちゃくちゃ会いたいんですよね。

当時は24〜25歳くらいだったので
細かいことを言われると腹が立ったんですよ、正直。
でも今になって、その方に教えてもらったことが
本当に自分の中に生きてるなと、実感します。

社会人1年目・2年目をその上司の下で過ごせたことは
僕にとって、とても大きなプラスだったと思います。

その後に出会った別の上司も、全く違うタイプの方で
今でも交流があります。

その方からは「仕事とはこういうものだ」と教えていただきました。

そして、タクシー会社に入った時のオーナー。
この方には感謝しかないです。

25歳で入社して、2年後にはグループの社長に。
その2年間、自由にやらせてもらいました。

「自由」といっても、好き勝手にやるという意味ではなく
自分で決断して、責任を持って進めていく環境を与えてもらったということです。

で、そのオーナーから最初に言われた言葉を、今でも覚えてます。

「年収いくら欲しい?」と聞かれて
僕が希望を伝えたら、こう返されたんです。

「その年収の価値がある男なんだろ?」と・・・
初対面でですよ?(笑)

でも、その時に僕は思いました。
「そうか、その年収が欲しいなら、それ以上の価値を会社にもたらせばいいんだ」と。

そして、もうひとつ言われたのが
「2年間で使い物にならなければ、解雇する」

その言葉が、すごく腹落ちしたんですよ。

要するに「自分で考えて、自分で責任をとれ」ってことなんですよね。

責任を取るっていうのは、辞めるってことじゃなくて
何があってもやりきれ、ということ。

タクシー会社時代は
自分で提案すること、自分で決めることが本当に多かったです。

でも、その中で投げ出したことって一度もないと思います。
最後までやりきった、というのは
今、自信を持って言えることです。

だから、今のメンバーにも
自分で決めて、動いて、やりきる。
そういうことをしてほしいなと思っています。

ただ、これがなかなか難しいんですよ。

できないという意味ではなくて
人にはタイプがあるからです。

僕みたいに突っ走るタイプもいれば
周囲と丁寧に調整するタイプもいる。

どちらが正しいとかじゃなくて、それぞれの個性。
だからこそ、会社というチームが成立するんだと思ってます。

あるお客さんにも言われましたけど
「御社は、何か突出したスキルを持ったメンバーが多いですね」と。
そして「チームになった時に、バランスが取れている」と。

僕もそう思います。

みんな僕にないものを持ってるし
僕もみんなにないものを持ってる。

だから、役職とか肩書きに関係なく
1つの役割として会社に存在しているだけなんですよね。

だから、「伸ばす」というよりも
「自分で考えて、やりきる」

それが人が成長する一番のチャンスだと思ってます。

僕ら経営陣の役割は
そのチャンスを与える「ステージを作る」ことなんだと思っています。

これが正解かどうかはわかりません。
でも、成果が出ている以上、このスタイルで進んでいきたいと思います。

周りの車は信用するな!

さて、交通事故防止の話ですが
よく「危険予測をしましょう」と言われますよね。

「危険を予測して、運転行動を変える」
「ブレーキを早めに踏む」など…

でも、この危険予測の基準って、すべて自分基準なんですよ。
つまり「自分ならこう動くから、相手もこう動くだろう」って判断してしまう。
それが人間の行動パターンなんです。

でもね?僕は思うんです。

車の運転においては、周囲の車や歩行者、自転車は
「信用しちゃいけない」と。

仕事だったら、メンバーを信用します。
リモートで仕事してる僕たちには、信用がなければ仕事は成り立ちません。
でも、それは「感覚が近いから」なんですよね。

同じ会社で、同じ方向を向いてるから信用できる。
それでも、感覚のズレって少なからずあるわけです。

じゃあ、車の運転はどうか?

周りの運転者や歩行者の「感覚」なんて、わかるわけがないんです。

だから、信用すること自体が、そもそも危険なんです。

「自分ならこう動く」=「相手もそうだろう」って思った瞬間に
もうその予測は崩れるわけです。

ドライブレコーダーでも
「なんで!?」って叫んでる人、よくいますよね。
でも向こうも「なんで!?」なんですよ(笑)

お互い、感覚がズレてるから、事故になるんです。

だから僕は、基本的に他人の運転を信用していません。

歩行者も、自転車も、車も
「予測不能な動きをしてくる」という前提で運転しています。

だから僕は、とにかく距離を取ります。
車間距離も開けるし
歩行者や自転車が出てきそうなら、ブレーキを踏んでおく。

要は「関わらない」こと。
これ、人間関係と一緒です。

自分の感覚=他人の感覚、と思った瞬間に事故は起きます。
「もらい事故」でも、自分が痛い思いをしたら意味がない。

プロドライバーなら、乗客や荷物にも影響が出ます。

だから僕は、感覚がズレてる人は信用しない。

それくらいの気持ちで、車の運転をしてもらえたらと思います。

では、今日も皆さんご安全に。

株式会社 ディ・クリエイト
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